乾燥だけじゃない、意外な唇のかさつきの原因3つ

首から下だけじゃないアトピー性皮膚炎

唇の仕組みとは

唇はデリケートですが、きちんとバリア機能が備わっています。大きく分けて二つ構造があり、それぞれ「タイトジャンクション構造」「ラメラ構造」となっています。
二つの働きは共通しており、外部から物質が入りこむことと内部物質が外へ出て行ってしまうことを防ぐ仕組みです。異なるのは、ラメラ構造の方がタイトジャンクション構造よりも皮膚の表面側で作用することです。ダブルのバリア機能で異常を防いでいるのです。
戦略的に考えて、一番目のバリアで防ぎきれるのが理想ですよね。一番目のバリアはラメラ構造ですが、脂質と水分を重ね合わせて形成されています。さらに、このラメラ構造のすぐ下に免疫細胞もバックアップしており、異常をすぐに感知できるようになっています。こうして私たちの唇は外部刺激から守られているのです。

唇のバリアが弱まるとき

安心・安全の二層構造バリアですが、人によってはその効果が100パーセント期待できないときがあります。どのようなときかというと、アトピー性皮膚炎の症状を持っている場合です。アトピー性皮膚炎の患者さんの2、3割はラメラ構造のバリアが弱くなってしまう遺伝的な因子を持っていることがわかっています。ラメラ構造が突破されてしまうとどうなるか思い出してみてください。先ほど説明したように、ラメラ構造のすぐ下には免疫細胞と第二の壁タイトジャンクション構造が控えていましたよね。アレルギーの仕組みとは、免疫機能が活発になり過ぎてしまい、本来は感知しない刺激に対して反応してしまうことです。破綻したラメラ構造を簡単に突破した刺激を免疫細胞が即座に感知し、守ろうとしてアレルギー反応が過敏になってしまうのです。


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